今回の移転プロジェクトはどのような
理由でスタートしたのですか？

長谷川旧事務所は手狭になっており、2フロアに分かれて使い勝手が悪く、将来に向けた拡張もしにくいというハード面の課題を抱えていました。また、コミュニケーション不足や情報・問題点の共有など、ソフト面の課題も多く見られました。

藤田ただ単純にきれいで新しいオフィスに移転するのでは無く、全員の意識改革も併せて行い、名古屋事務所のソフト面の抜本的な課題も同時に解決しようという気持ちでプロジェクトをスタートしました。

田山若手の離職をきっかけに、5年先・10年先を見据えた働き方をあらためて考えて、自分たちらしい職場環境を獲得し「内藤ブランド」を高める取り組みとしてプロジェクトチームを発足しました。

今回のオフィスづくりにおいて、他拠点から
学んだ点や工夫した点はありますか?

岸岡フリーアドレス制の導入については先行して実施していた東京事務所の運用が最も参考になりましたね。東京での運用をベースに、さらに改良した名古屋スタイルにアレンジしました。

髙橋当初はフリーアドレス制を不安視する声も多く聞かれましたが、東京事務所と同様に旧事務所でフリーアドレス試用期間を設けました。全員参加で行うことにより、移転後もスムーズに働き始めることができました。

金子他にも家具メーカーの先進的なオフィスの見学を行いました。フリーアドレスだけでない、多様なレイアウトや新しい働き方等自由な発想を取り入れることができました。

永長数々のオフィスを見学し、プロジェクトチームで徹底的に議論を重ねた結果、名古屋ならではの個性を最大限に引き出したオフィスが誕生しました。この新しい空間は、名古屋事務所全体のモチベーションを大きく高めています。

新しいオフィスのコンセプトやデザイン
上の特徴などついて教えて下さい

長井オフィスを自然豊かな公園に見立て、オープンな空間で活き活き働いてほしいという願いから、Naito・Nagoya・Naturalの頭文字をとって「N-park」というコンセプトを掲げ、エンゲージメントを高めて出社したくなるオフィスを目指しました。

馬場オフィスレイアウトコンペを実施し、選定したプランをチームでブラッシュアップしていきました。３Ｄモデルで空間イメージを共有し、ゾーニングや家具のレイアウト、視界の抜け感や家具の色まで、アイデアを出し合ってきめ細やかに検討しました。既存タイルカーペットを回収・リサイクルする広域認定制度を利用し、環境にも配慮しました。

松田働く場に自然の中の心地良さを表現するため、全体にグリーンをふんだんに配置しました。特に天井面に多数設置し、オフィスレイアウトに影響することなく緑豊かな環境を演出しました。照明も時間に合わせて色温度が変わるようスケジューリングし、生体リズムに配慮する工夫も取り入れています。

清水偶発的なコミュニケーションを誘発するよう、動線やレイアウトにもこだわっています。ちょっとした打合せスペースを点在させたり、リチャージカフェにはおしゃれな小物を置いたり、遊び心も取り入れて楽しく愉快に働いてもらえるよう意図しました。