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『正しい名前で呼ぶこと』

小雨の振る中、先日観た映画の内容を思い返す。映画の表題は「Into The Wild」。主人公のクリスは、裕福な家庭に育ち、その上学業優秀で将来を有望視されていたが、大学卒業と同時にこれまでのしがらみを全て捨てて一人アラスカへ旅立つというお話。監督・脚本はショーン・ベン。

映画の中で「物事を正しい名前で呼ぶ」という一節が登場するのですが、物事を正しい名前で呼ぶということ。それは気づかなかったものに一つ一つ名前をつけて意識するということに近いと思います。

建築の設計も、おせっかいにも気遣いの連続。些細な事に気づき、名前を与え続ける作業。より物事を細分化して意識し・考えるということは、設計にも当てはまる気がします。そんな事を気づかせてくれた映画でした。

そんな事を考えていると、似たようなフレーズをどこか以前にも見たような…
長野県にある碌山美術館に、戸張孤雁(とばりこがん)さんのある言葉が壁に刻まれていたのを思い出した。

「自然はその美を各人の掴み取りに任している。手の大なる人は多く取り、小さなる人は少なく取る。」

捉え方は違うけれども、本質は同じような気がします。どれだけ深く意識し・考え・気づく事が出来るか。

そんな事を考えながら、ふと意識を外に向けると雨が止んでいる中一人傘をさし続けている自分に気づいて、このまま傘を堂々とさし続けようか、そそくさと傘を閉じてしまおうか。周囲に気づけない自分に気づき、全く修行が足りんという事に気がつくのです。

名古屋事務所 設計室  田中 宏尚

雪が降った日

私は雨が好きだ。雪も好き。
晴れはまあまあ好き。

雪を見ると故郷を思い出す。
故郷の冬は8割方が曇っている。そんな中で育ったせいか
曇天のときの静けさが妙に心地良い。
雪国で生まれ、雪国で育った私は、大学入学とともに田舎を離れた。
大学時代を名古屋で過ごし、現在は東京で生活しているが
冬の天気の良さには本当に驚かされる。

東京の朝には独特の静けさがある。
無数の人が集まり、戦士さながらの表情で、各々の戦地に向かう。
晴れ渡る空を見上げるでもなく、前を見てただ、前進あるのみ。

先日、東京に雪が降った。
その日のラジオは、朝から雪を予報。昼過ぎまではいつものように
青い空が広がっていたが、夕方には雨がぱらつき始め
完全に日が落ちる頃には見事な牡丹雪が空を舞っていた。
そんな東京に舞った雪に、行き交う人たちは足を止め、空を見上げていた。

雪を見てホームシックになったわけではないが、
いつもとは違う東京の表情を見て、また明日から頑張ろうと思った。
なぜか、そう思った。

東京事務所 白崎信介

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